「キジも鳴かずば撃たれまい」…今更ですが帰国報告

帰国報告って…ネー、今更…ですが(笑)

4月末に無事、日本に帰国いたしました。
新しい生活の地は、岐阜県。
チェコと同じく、海のないところですが
岐阜のほぼ中央に位置する小さな町で新しい生活が始まりました。
もう早いもので帰国して二ヶ月になろうとしているのですね。
あ~長かった。大丈夫です。生きてます。うはは。

なかなか思うように生活の準備が整わず
落ち着いてパソコンに向かうこともないまま…この時期になってしまいました。
最後まで大慌て、妙な興奮状態での帰国。
ほんの二ヶ月前は、チェコという国で生活していたなんて、
なんだか実感が伴わないといいますか
確かにチェコという国、ブルノという街で、3年も生活していたというのに
まるで夢の中の話のようで、信じられません。
悲しいことに、なんだかもう遠い遠い国の記憶になってしまいました。
時はすでに6月。
こちら東海地方も、先日梅雨入りしました。

大体、出鼻をくじかれたといいますか…
自宅のネット開通が、予想以上に時間がかかりまして、
これを待つことひと月以上。
接続業者から、家の所在地がわからない(地図上にない)との連絡
(んなわけないだろ~~~涙)と、再度新規手続き、工事が伸び…
あの、ここは21世紀の日本なのですか?と。
最初の頃は、移動に1時間ほどかけて隣の隣の市(←ポイント:笑)の
ネットカフェなんぞに出かけておりましたが…さすがにそれも続かず。

ええ、そうなんです。
ここは、田舎なんです。
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            【長良川鉄道…単線ローカル線が窓から望めます】

大自然に囲まれた…大変のどかなところでございます。
毎日、エ゛ッ、エ゛ーッ (音声的には【æ】こんな感じ)
という、なんだかけたたましい奇妙な鳴き声で、目を覚ますのですが
(朝晩、ほとんど時報代わりで聞こえてきます)
何事かと、目の前の雑木林に目を凝らすと…

…なんかいる。
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  きじ でした。(望遠なのでボケボケです)

感動です。
「きじも鳴かずば撃たれまい」ということわざの意味(私にぴったりのことわざですが)
30歳にして身を持って体験いたしました。これは目立つわ。
トマ夫いわく、チェコの会社にもいっぱいいたそうで、これが懐かしいそうですが。

実家の熊本も、ブルノにしても、一応、都市中心部に住んでおりましたので
移動も買い物もなにもかも便利な立地でしたから。
今思えば、大都会だったのね~~~…(遠い目)
現在のこの環境は…、人生初。
かなりのカルチャーショックでございます。
なんていうか、帰国ショックも吹き飛ぶ違った意味でのショックといいますか。
日中行動していても、人間にはほとんど出会わず(ちょっと大げさですが)
サルとかキジとかとんびとか…山のほうにはイノシシもいらっしゃるそうで。
今のところ野生動物しか知り合いがいないのも貴重な経験になりそうです。

わたしにとって、ブルノに続いて初めての土地での生活、
まだ観光気分が抜けず…観光っていうかアウトドア…?
ブルノと同様に、旅先での滞在のような…そんなフシギな感覚が続いています。
身の回りの物も、いずれチェコから船便で届くし、と
家電・家具など必要最低限なものをそろえたのみ。
…といいつつ、定額給付金も出ないのに、多額の出費つづき…。
家電のエコポイントが間に合わなかったのが痛かった~(泣)
不況下の日本にひとり経済貢献しておりますよ。ザ愛国心。

そんなわけで、未だ「室内キャンプ生活」が続いているのですが
現代の便利生活の余分なものをそぎ落とした、この程よく不便な生活も
シンプル、シンプル♪(自虐)
これも、チェコでの生活の経験があったからこそ、驚くほど順応できているのでしょう。
チェコで鍛え上げられましたから。無敵の帰国妻。チェコさまさまです!
そしてこのシンプルライフも慣れてみると、心地よくなってきたところです。

とはいっても
チェコ人の引越スタッフに「物が多すぎる」と言わしめた(笑)
ブルノでの物品の数々が恋しい毎日。
そろそろ船便も届く頃、あと少し待つだけだね~なんて話していたのですが…
先週、衝撃的な事実が発覚。

日通のプラハ店からわざわざ国際電話。
「いま、ハンブルグの港を出ました」
と。

……い、今ですか…?!
(っていうか、いままでどこにあったのかしら?ハンブルグの港…(恐怖))
ゴーン。。。

4月は帰国組がたてこんでいましたし、忙しかったのでしょうね、税関も…。
ああ、もう何を入れたのか記憶がないわ。
でも、忘れた頃に懐かしいチェコでの思い出がたくさん届くというのも、
それはそれで楽しみかもしれません。
大切な思い出の宝箱を開ける気分。

昔話の「舌切り雀」の「欲深き婆」のようにならないことを祈りつつ。

現在、唯一のブルノの思い出。
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家を出発するときに、大家さんから頂いたブルノのカードとベル。
我が家から見えていたシュピルベルク城が懐かしいな…。
ご近所の方とも毎日のdobrý den!(こんにちは)程度のコミュニケーションでしたが、
本当に心やさしいチェコの人たちに囲まれていました。
あたたかい気持ちが本当にありがたいです。
3年間のチェコ生活、素敵な人たちに支えられていました。

自分でも意外なことに
帰国以来、まったくチェコの「チェ」の字、ブルノの「ブ」の字も思い出さないのですが
それは生活が忙しかったこともありますが、
きっと、ふとしたときに思い出せば出すほど、寂しくなってしまうので、
脳が拒否していたこともあるのでしょう。

朝から雨模様の本日、
梅雨の晴れ間、太陽が顔を覗かせました。
ちょうどブルノを発った日もこんなお天気でした。
なにもできなかったわたしを大きく成長させてくれたブルノでの日々に感謝して…。

みなさま、どうぞかわらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。
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雨上がりの美濃の風景。
山々の稜線がなんとも神々しいじゃありませんか。
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by hacci-chan | 2009-06-11 11:19